ひやま隆です。本日開催された中野区議会第2回定例会本会議において立憲民主党・無所属議員団の立場から一般質問させて頂きました。本日の質問では、「西武新宿線沿線まちづくり」「旧中野刑務所正門の取扱い」を取り上げ、区の姿勢を質しました。
中野区北部を東西約5キロメートルにわたり横断する西武新宿線には20か所の踏切があり、慢性的な交通渋滞、地域の分断など、地域にとっての長年の懸案となっており、一刻も早い解消が求められています。
現在、中井駅~野方駅間においては、東京都が事業主体となり「開かずの踏切」の除去に向けた連続立体交差事業が進められています。平成26年1月に工事に着手し、令和2年度の事業完了を目指しています。
しかし、国土交通省の「緊急対策踏切の取組状況」によると、連続立体交差事業の場合、全体事業費の平均額は約500億円、踏切除却までに要した期間は平均約16年でした。
様々な環境や条件も違う中で一概には言えませんが、この国交省の数字を中井駅~野方駅間の連続立体交差事業に当てはめれば、到底、「令和2年度(2020年度)の事業完了」は実現できる見込みはありません。
今回の質問でこの「令和2年度(2020年度)の事業完了」の実現可能性について質したところ、実現は難しいとのご答弁でした。
後藤田正晴・元官房長官が公務員としての心得を説いた「後藤田五訓」の中には、「悪い本当の事実こそ報告せよ」という教えがあります。
当初の事業スケジュール通りの事業完了を目指すことは当然のことですが、仮に実現できる見込みが無い場合でも、現状と今後の見通しについて速やかに、且つ誠実に区民への説明責任を果たすよう強く要請しました。