戦争体験者の声

2014年8月15日(金) 終戦の日にあたって

2014年08月15日

 8月15日―。私にとっての終戦の日を考えるとき、心に浮かぶのはただひとつの光景、コップに一杯の水を汲み、静かに手を合わせていた、今は亡き祖父の後ろ姿です。祖父は、よく私に戦争の話を聞かせてくれました。
 私の祖父、檜山清春(故人)は、昭和15年10月に臨時召集を受け、旧帝国陸軍の兵士として先の戦争に出征しました。中国大陸、南方の島々を転戦し、ハルマヘラ島(現在のインドネシアのモルッカ諸島にある島)で終戦を迎え、抑留生活を経たのち、昭和21年6月5日、ハルマヘラ島から田辺港(和歌山県)に復員しました。
 「死に損ないの恥さらし」
 心無い侮辱と軽蔑に耐えながらも、亡くなった戦友の分も懸命に生きようと誓ったのが、祖父にとっての「戦後」の原点でした。それは、「右翼」でも「左翼」でもない、祖国復興に懸ける祖父の純粋な愛国心であったと思います。
 今日の平和と発展は、かつての尊い犠牲の上に成り立っているということを私達は決して忘れてはならないと思います。
 本日、69年目の終戦の日を迎えるにあたり、先の大戦において犠牲となられた内外のすべての人々に対し、謹んで哀悼の誠を捧げます。