2017年7月20日(木) 行政視察で釧路市議会を訪問
2017年07月20日
ひやま隆です。本日は、中野区議会民進党議員団の行政視察で北海道釧路市を訪れました。ご対応頂いた皆様に心より、感謝申し上げます。今回は「釧路市の子どもたちに基礎学力の習得を保障するための教育の推進に関する条例」を視察テーマに市の担当者からご説明を頂きました。
「釧路市の子どもたちに基礎学力の習得を保障するための教育の推進に関する条例」は、平成24年第6回釧路市議会12月定例会に議員提案として提出され、同定例会において可決成立し、平成25年1月1日から施行されています。
同条例は、次代を担う釧路市の子どもたちに基礎学力の習得を保障するための教育の推進に関する基本理念を定めるとともに、市長、教育委員会、小・中学校、議会、保護者、地域の団体等の責務と役割を明らかにし、それぞれの主体が連携協力して取り組む事柄を努力規定として定めています。
釧路市が同条例の策定至った背景には、平成19年(2007年)4月以降、文部科学省によって実施されている全国学力テストにおける成績の低迷が挙げられます。釧路市の小学校6年生、中学校3年生の同テストの結果はともに4年連続で、都道府県別順位で40位程度に低迷している北海道の平均をさらに下回っていました。「子どもの貧困」問題が大きな社会問題となっている中、「格差の固定化」「貧困の連鎖」を断ち切るために、学力というのは大変重要であることは我が会派としてもこれまで主張してきたところです。しかし、同条例にある「基礎学力の定義」「習得状況の情報の公表」に関しては、議論の余地が残るところであり、今後の動向に注目していきたいと思います。