2020年3月11日(水) 東日本大震災から9年を迎えるにあたって
2020年03月11日
東日本大震災から9年を迎えました。災害関連死を含め2万人近い多くの尊い命が失われたことに哀悼の誠を捧げますとともに、いまだ2500人を超える行方不明となられている方々のご家族のご心痛に思いをいたします。また、今なお避難生活を強いられている皆さまをはじめ、すべての被災された皆さんに、改めて心よりお見舞いを申し上げます。
復興の状況を見ますと、被災地における住宅再建や復興道路、防潮堤などの各種インフラの整備については、ほぼ計画的に進んでいますが、地域経済・産業の再建はそれに追いついておらず、依然として、かなりの範囲で被災前の生産水準まで回復していません。さらに、被災地では、人口減少に歯止めがかからず、将来不安がますます強まっています。
今後は、地域経済・産業の再生と地域コミュニティの再構築に、あらゆる資源を投じて取り組まなくてはならないと考えます。また、この間、毎年のように全国で自然災害が発生し、甚大な被害がもたらされていますが、東日本大震災の教訓を活かし、将来の被害をできるだけ減らしていくことは政治の責務です。
私も被災地・茨城県大洗町の出身です。あの日、大洗町では4メートルを超える津波に襲われ甚大な被害が生じました。震災で得た教訓を胸に刻み、引き続き一日も早く復興が完遂するよう、被災地の現場に寄り添い歩み続けてまいります。