戦争体験者の声

2018年9月1日(土) ひやま隆と区政を語る会を開催

2018年09月02日

ひやま隆です。本日は、中野区内において「ひやま隆と区政を語る会」を開催いたしました。本日の語る会は、藤井裕久・元財務大臣をゲストにお迎えし、「あの戦争は何だったのか 近現代史研究の第一人者が語る、先の戦争、そして戦後日本とは―?」をテーマに、戦中・戦後日本についてご自身の体験談を交えてご講義頂きました。
戦時中、当時小学生だった藤井氏は疎開先で米軍のB29と日本の戦闘機が激しい撃ち合いになり、ともに火を噴きながら墜落する場面に遭遇します。
「現場には、米兵の無残な遺体が横たわっていました。8体ぐらいだったと思います。手や足、胴体がバラバラ。女性の通信士も乗っていたのか、赤いマニキュアの指もありました。惨状を目の当たりにして「戦争には勝者も敗者もない。国民に犠牲が出るんだ」と強く思いました。」
藤井氏の政治の師である田中角栄元首相は、戦後の日本社会について藤井氏に次のように語りました。「戦争を知っている人間が社会の中核である限り、日本は安全だ。しかし、戦争を知らない人間が中核となったときが問題だ」藤井氏は、この言葉を胸に刻み自ら「近現代史研究会」を発足させ、引退した今でも、明治から昭和の歴史、特になぜ戦争に突入し、あれほどの犠牲者を出してしまったのかという研究をしています。
「良い戦争や悪い平和なんてあったためしがない(ベンジャミン・フランクリン)という言葉がある。私はこれを政治信条としてきた。」「命ある限り、戦争の悲惨さを若い世代に伝えていきたい。」
かつて戦場で戦った経験のある日本人は、当時の少年兵でも89歳前後になっておられます。戦争を知らない世代がほとんどとなり、日本から戦争の記憶が急速に失われつつありますが、決して過去の教訓を風化させてはなりません。今の時代を生きる者の責任として、あの時代を生き、戦争を体験された方々の声を、これからも次世代に語り継いでまいります。