2016年5月20日(金) バンクーバー市の教育現場を視察
2016年05月20日
ひやま隆です。私の姉の結婚式に出席するため本日から23日(月)までバンクーバー市(カナダ)に滞在しています。本日は、バンクーバー市内にあるPinetree Secondary School(パインツリー高校)、Langara College(ランガラ・カレッジ)の英語教育、Vancouver Community College(VCC)(バンクーバー・コミュニティ・カレッジ)を視察させて頂きました。移民の多いカナダでは、1982年に「カナダ権利と自由の憲章」(以下、人権憲章)が実施され、カナダ憲法史上はじめて、憲法上の一般的人権規定を有しました。この中では、国籍、人種、肌の色、宗教、性別、身体障がいなどで人を差別してはいけないことが明言されています。
カナダの教育政策や教育現場には、この人権憲章が色濃く反映されています。本日、訪問したパインツリー高校の一人ひとりの才能を重視した多様な教育カリキュラムやランガラ大学の英語教育や民族理解など国際性を高める多文化共生の教育などはその典型例とも言えます。カナダの教育(教育だけでなく国全体に言えることでもあるのですが)を私なりに一言で言えば「多様性に対する寛容と受容と尊重」です。身体や知的な障がいを抱える生徒だけでなく不登校やいじめに対する学校・教育委員会・地域が一体となって課題解決に取り組む姿勢などはその好例で、今後の中野区の教育を考える上で、大いに示唆に富むものでした。
ご対応頂いた、皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。同じ北米でもアメリカと比較すると意外と知られていないカナダ(メープルシロップとサーモンぐらいしか思い浮かばない方も多いのでは・・)ですが、一度訪れてみるとその様々な魅力にきっと虜になること間違いありません!